松井 ミズナラカスク
香り: クリアなニューポットを思わせる甘い麦芽香。ハッカ飴のようなスーッとした香り。
味: 香り同様のニューポッティーな麦芽とハッカ。後半は樽のえぐみ、ビターな渋み。少し粉っぽい感じもする。
ウイスキーが好きな人の間では色々と有名な松井酒造合名会社様ですが、私もご多聞に漏れず、手を出すのが怖くて今まで飲んだことがありませんでしたが、Twitterのプレゼント企画に応募したところ運良く当選し、サンプルボトル(200ml)を頂くことが出来ましたので、テイスティングしてみました。
噂は噂として、一つの情報として捉えてはいましたが、評価は飲んでみないとわからないので、良い機会をいただけました。飲まなければそのお酒に対してあれこれ言うことも出来ませんので。
さて、上記のとおり、味わいの特徴としましては、ハッカを連想するようなものが印象に残り、個人的には、京都名物の八つ橋とかを思わせる香りでした。もしくはニッキ水。
若い原酒を使っているので、ニューポットのような香味が強く表れています。今後リリースされていくであろうマツイウイスキーの品質の指針になるかと思いますので、ニューボーンのようなものとして捉えるのが良いのではないかと思います。
ロックで飲むと甘みが増して飲みやすくなるのですが、時間をかけると水っぽくなってしまうので、ロックよりも適量加水して飲む方が美味しく飲めるかもしれません。
ハイボールだと香味にハッカっぽさがあるので、すっきりとして飲みやすい印象です。ただし、余韻にニューポッティーさがしっかりとあるので、それが苦手であるならお勧めできません。
ちなみに、松井酒造合名会社様が新しいポットスチルを導入したのは2018年の後半頃らしく、今回の原酒はまた別のポットスチルを用いたものらしいです。ということは、今後発売されていくマツイウイスキーの商品は、また香味も必然的に変わっていくと思いますので、あくまで今回テイスティングしたものについては、樽の良し悪しやブレンドの技術面に対するアプローチになるのかなと思いました。
熟成年数が短く、ニューボーン的な位置とするならば、評価は中々つけにくいのですが、あえて評価をつけるならという感じで、下記をご参照ください。価格は700mlで約5000円弱でした。
香味: D やはり熟成年数が短いので、あまり美味いとは感じませんでした。
価格: D 香味を考えると高いのかなと。ニューボーン扱いにして、200mlボトルで半額ぐらいの価格でリリースされていたら良かったのではないかと個人的には思います。
総評: D ウイスキーに関しましてはまだ始まったばかりの蒸溜所ですので、今後のリリースに期待します。