MARS The Y.A. #01

香り: マンゴーやパパイヤといった南国系フルーツの甘く陶酔感のある香り。バーボン樽熟成らしい溶剤のような香り。ややソルティさも感じられる。A4紙の包装を解いた時の香り。
味: 度数相応のアタックの強さがあり、薄くした水飴や綿菓子、ポン菓子の表面、チェルシーのバタースカッチキャンディー、ソルティで、スィートな印象。後半は木を感じさせる苦味と渋み。
マルスウイスキーを展開している本坊酒造は、長野県と鹿児島県にウイスキーの蒸溜所を持ち、屋久島にエイジングセラーがあるメガクラフトとして知られていると思います。
焼酎、ワイン、ブランデー、ジンなど様々な商品を展開しています。
今回のボトルは、信州蒸溜所と津貫蒸留所の原酒を屋久島のエイジングセラーで熟成したもののブレンデッドモルトとなります。
印象としては上記にあるように南国っぽい香りが印象的。熟成年数が短めなので複雑さはあまり感じられませんが、その分かりやすい香味が良いという方もいらっしゃると思います。
価格が安くはないのと限定品なので見かける機会は少ないかと思いますが、バーで見かけた際には一度試していただければと思います。
最近ピーテッド原酒を使用した#02も発売されましたので、定期的に販売していく商品だと思います。機会があれば#02以降も飲んでみたいと思います。
香味: C 単調ではあるけどわかりやすく、美味しいウイスキーだと思います。熟成する環境が織りなす特徴を感じ取れる一本だと思いました。
価格: C 定価で税込9900円。エンジェルズシェアや熟成にかかるコストなどを考えれば仕方がないとは思いますが、やや割高かなと思います。
総評: C 限定品だけあって、個性的な味わいがあると思います。ボトルを購入するというとは中々難しいと思いますので、バーなどで見かけた際に飲んでいただければと思います。
富士 シングルモルト

香り: 桃、杏飴、メープルシロップ、蒸しパン、ウェアハウス、絵の具。
味: 黄桃、白ブドウ、蜂蜜、メープルシロップ、ホットケーキ、後半はウッディネスな渋み。
前回はシングルグレーンでしたが、今回はシングルモルトの富士なります。
普通に美味しいボトルだと思います。原酒不足が叫ばれる昨今、通常のラインナップでリリースされるというのが何よりもありがたい。
限定もののウイスキーにはどうしても惹かれてしまいますが、安定して美味いウイスキーを供給してもらえるのは日常的に飲む方にとっては当然嬉しいものだと思います。
香味のベクトル的には甘めのウイスキーに分類されると思います。人によってはややくどく思われる方もいらっしゃるとは思いますが、満足度の高い良いウイスキーだと思います。
香味: B それなりに飲み応えがあり、しっかりと甘さを感じることができるボトルです。
価格: B 値段相応の香味があります。国産シングルモルトは熟成年数が短くても値段が高いボトルが多い中で、5500円ぐらいでこの熟成感があるのであれば、お買い得だと思います。
総評: B 香味、価格共にとても満足のいくボトルでした。
富士 シングルグレーン

香り: パンのような香ばしさ。ややアルコールのツンとした香り。セメダイン、湿気を含んだ砂糖。花の蜜、キウイ、熟れてないバナナ。キャラメル。
味: カラメル、和紙、顆粒風邪薬のような苦味。キシリトールガムの甘さ。瓜、透明なシロップ、バナナ。
備考:シングルグレーン 46%vol 開封後3ヶ月程度
総じてバーボンを連想させるような香味。グレーンウイスキーは単調なイメージがあると思うのですが、今回テイスティングしたボトルに関しては、単調の一言では表せない香味があると感じました。軽やかではありますが、飲み続けても飽きがこない良いボトルだと思います。
他の大手メーカーである、サントリーやニッカウヰスキーと比較すれば手に入りやすく、値段もそこまで高くはないので、キリンのウイスキーはおすすめしやすいのが嬉しいところです。おすすめしても店になかったり、希望小売価格との乖離が激しいと手に取りづらいと思いますので。
富士のシングルモルトも購入しましたので、近いうちにそちらの方もテイスティングノートを書いてみたいと思います。
香味: B 飲み飽きず飲み疲れをしない良いウイスキーだと思います。水割りで飲んでも甘味が引き立ち、すっきりと飲めるので使い勝手が良いのも嬉しいです。
価格: B 価格を裏切らない良さがあると思います。5000円弱ぐらいで買えます。
総評: B 夏に飲むには特におすすめできそうなボトルです。バーボン系の香味が苦手な方は厳しいかもしれませんが、個人的には良いボトルだと思いました。是非ストレートの後は濃いめの水割りを試していただきたいです。
グレンアラヒー8年

香り: 蜂蜜レモン、パイナップル、総じて黄色系を感じさせる酸っぱい香り。ビターチョコレート、湿布、灯油、美術室、ハッカ飴。
味: つるつるとしたプラスティックのようなオイリーさ。ビターチョコレート、イチゴの酸味、終盤はバターっぽいビターさ。紅茶の渋み。レザー、赤茶けた木製家具。ブドウの皮。プルーン、黒糖。みかんの皮の白いところ。
つるつるとしたテクスチャーが特徴的だと感じました。液体の周りに薄い膜が張ってあるよう。
するりと滑り込んでいって、じわじわと口内に香味が染み込んでいく。
少量加水すると甘い香りが増して、ラム酒やブランデーが染み込んだスポンジケーキのような華やかさが増す。香水、こもった酸っぱい香り、石鹸を思わせるパフューム香も微かに感じられる。
元々はブレンデッド用に使われていたグレンアラヒーの原酒ですが、最近になってシングルモルトがリリースされ始めました。
そこらへんの背景は調べていただければ詳細な情報はすぐに分かるかと思いますので、割愛させていただきます。
グレンアラヒーは初めて飲んだのですが、普通に美味いシングルモルトだと思いました。シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方には特におすすめできます。
ハイボールで飲んでも美味しくいただけました。
3年半振りのブログ更新ですが、これからもぼちぼちやっていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
香味: B 美味しいウイスキーでした。どちらかと言えばビター寄りなシェリー樽熟成のウイスキーですが、特にネガティブな面も感じられなかったです。
価格: B ウイスキーそのものが高騰している昨今、シングルモルトであることや香味を考えれば、お買い求め安い一本だと思います。今なら6500円ぐらいで購入できます。
総評: B シェリー樽熟成のウイスキーが好きな方、シェリー樽熟成のウイスキーの特徴を掴みたい方にはうってつけの一本だと思います。
松井 サクラカスク

香り:ニューポッティな乳酸が強めの香り。やや桜餅っぽさも感じる。甘い麦芽香とオーク香
味:乳酸強めな麦芽の甘さ。ピリピリとしたアルコールの辛味も感じられるが、全体的には甘みが強く、飲みやすい。
松井酒造が販売している短期熟成のシングルモルトウイスキー。熟成期間を考えれば、他の蒸溜所で発売されているニューボーンのようなもの。熟成期間が短いので単調でニューポッティなのは当たり前だが、乳酸を強く感じる仕上がりになっている。あまり嫌味がないので飲みやすいのは良いことだと思います。
今回のボトルは、とあるキャンペーンで無料サンプルの50mlボトルを頂いたものになります。松井酒造さんはユーザーに試飲をしてもらおうと、キャンペーンを多くやっているイメージですので、飲み手としては良い機会を頂けてありがたく思っています。
熟成期間が短いので、まだこれからな印象を受けるウイスキー。700mlで5000円弱程で流通しています。
香味: D 乳酸強目の酸味主体な味わい。麦芽の甘さが飲みやすくしている
価格: D 価格を考えると割高。ニューボーンなのでそこらへんは仕方ないのかと思います。
総評: D 試しにバーで一杯飲んでみるのは面白いのかもしれませんが、フルボトルで買おうとは中々思えないです(そもそもニューボーンでフルボトルサイズというのがあんまりない)
ジェームスマーティン vvo(1970〜1980年代流通品)

香り:オレンジのような柑橘系のフルーティーさ。はちみつ、ケミカルなシロップ。複雑さはないが、嫌味なく爽やか。
味:香り同様のオレンジを感じさせるフルーティーな味わい。やや椎茸の出汁っぽさを感じるが、ライトですっと入ってくる。かすかにミント、黒糖とはちみつ、シロップの甘さ。オレンジピールのような苦味が後半に感じられる。余韻は短いが、香り同様にあまり嫌味がなく、すいすい飲み進めてしまう。
備考:ブレンデッド43%vol 開封直後
ヒネているのか元々なのか、椎茸みたいなニュアンスがほんの少しだけ感じられるが、全体的にはストレスなく飲み進められるライトなオールドブレンデッド。
購入時ラベルのないこのボトルを発見して、なんじゃこりゃーと思ったものですが、液面の高さと飲んだことのない銘柄だったので買ってしまいました。(あとびっくりするぐらい安かった)

(キャップで分かるツバメのマークのジェームスマーティン)
そして飲んでいる際に思ったのは、以前このブログでもテイスティング記事にしたマルスウイスキーのラッキーキャットのアッシュ99に香味が似ていて面白いなと思いました。
少しサルファリーを感じる部分もあるのがそっくりで、奇遇だなと思いました。オールドボトルは店頭で買う際には一期一会なので。こういう出会いは楽しいです。
詳細はラベルもないのでよくわからんのですが、特級表記(従価)で760mlボトルとくれば、恐らく1970〜1980年代のどこかで流通していたボトルなんだと予想できます。

価格はよくわかりませんが、ノンエイジもののオフィシャルボトルなので、フリマアプリなどで探してみれば案外サクッと見つかるかも知れません。価格もそんなに高価ではないのではないかと思います。マイナーなブレンデッドウイスキーなので。
ちなみに私は800円で買いました。香味を考えれば超お買い得でした。オールドボトルは中身がヒネていてお金をドブに捨てるようなこともありますが、今回のように当たりを引く場合もあるので、安価な場合は買ってみてもいいのではと個人的には思います。
香味: B ライトなブレンデッドウイスキーの中では優秀なボトルなのではと思います。
価格: B 現在の流通価格はよくわかりませんが、2000〜3000円ぐらいなら買っても良いと思わせるボトルでした。
総評: B ライトで甘口で飲みやすいブレンデッドウイスキー。ハイボールで飲むのもおすすめです。
メーカーズマーク プライベートセレクト Az Blender #1 ウインタースモーキー

(ボトルに私の顔や部屋が反射していたので、ラベル上部を黒く塗りつぶしています)
香り:溶剤っぽい香り。カラメルソース、ウェアハウス。コーンとスパイスの香り。時間経過で華やかな蜜っぽい甘い香りも立ってくる
味:ねっとりとした口当たり、ドライでほろ苦く、タバコやカラメルソース、コーヒーのようなニュアンス。後半はピリピリとしたスパイス。濃い樹液を思わせる甘さ。
備考:55%vol 開封直後
濃厚さが特徴的な一本。人によってはくどいと思われそうだが、ロックだとその特徴が失われてしまうので、おすすめはストレートで時間をかけてじっくり味わうのがいいのではないかと思います。
バーボンといえば夏にバーベキューと一緒に楽しむというような印象を持っているのですが、このボトルに関しては冬にストレートでちびちび飲むのが向いていそうな味わい。ウインタースモーキーと銘打っているだけあります。実際にリリース時期も冬でした。
Amazon限定でリリースされていたボトルですが、同じような形で現在#4までリリースされています。
インナーステイブと呼ばれるオーク板を沈めて数ヶ月熟成させたボトルになっていて、板材の影響により濃厚な味わいが楽しめる一本になります。
感想としては、正直メーカーズマークのオフィシャルボトルのカスクストレングスの方が美味いと感じました。板材の影響が強すぎるのか、少し濃すぎてバランスを損なっているような印象も受けます。値段も定価なら同じぐらいなので、どちらかといえばオフィシャルボトルのカスクストレングスの方を僕はおすすめします。
#2以降のプライベートセレクトを飲んでいないので、そこらへんが改善されているのか、それとももっと濃厚なものをリリースしているのかは分かりませんが、好みが分かれそうな味わいだなと思いました。
価格は定価で7500円ぐらいです。興味のある方はバーなどで見かけましたら、#1以外のボトルでもいいので、一杯試してみてはいかがでしょうか
香味: C 濃厚だが少しくどさも感じます。決して悪いボトルではないのですが、飲むなら一杯で十分かなと思わせる香味です。
価格: C 妥当な価格ではあると思います。安くもなく高くもなく。
総評: C 濃厚なバーボンなので、あまり飲み慣れていない人にはおすすめできませんが、バーボンが好きな方には一度は飲んでみる価値はあるのではないかと思わせる一本でした。